地域: 篠山城跡周辺 記録者: きしやん (登録日: 2016/12/12 更新日: 2019/07/04)
たぶんかなり前から咲いてたんでしょうね。イチョウやモミジが落葉して街の色彩が寂しくなると、目立ってくるのがヤツデの花でしょうか。神楽鈴のような変わった形をして花というには地味すぎ感がありますが、寒風に晒されながらも頑張っています。ヤツデ(八手)の名前は掌状に8つに深く裂けてるのが由来だとか。しかし実際には7〜9に分かれており、最も多いのは7か9裂のようです。ネットで調べると8としたのは末広がりの八としての縁起をかついだという説が主流のようですね。ちなみに八手は「天狗の羽団扇(てんぐのはねうちわ)」とも呼ばれ、大きな葉には悪霊を払う、悪運を払い落とすと信じられ、なるほど天狗を描いた絵にはヤツデの葉の形をした団扇を持っています。またその大きな手で人を招く縁起木ともいわれ、玄関や門の脇に植えられたり、前述のように鬼門に植えられることも。茎の上に球状の小さな花をまとまって咲かせ、昆虫の少ないこの季節でも出来るだけ沢山引きつけるため果物の柿などよりずっと糖度の高い蜜を出すそうですよ。試しにちょっと匂いを嗅いでみましたが???な感じ・・・ですかね。原産は日本ですが江戸時代に出島の医師シーボルトがヨーロッパに伝え、それ以降は園芸種として品種改良されたとか。って、またシーボルト????この人たしかアジサイ、ツバキ、サザンカ、ユリ、ボタンもでしたよね。あの時代に唯一の国際貿易港&大使館だった出島に派遣されるくらいだから、よほど優秀な医師だったんでしょうが、この人なんだか患者よりも植物の方に夢中だったんじゃないのかなあ。。。
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