カテゴリ: 自然 地域: 篠山市街地 記録者: きしやん (登録日: 2015/12/21 更新日: 2019/07/04)
ぱっと見じゃメタセコイアとよく似ていますが落羽松(ラクウショウ)です。同じスギ科の落葉植物で雌雄同種で樹形もそっくりですね。ラクウショウ(落羽松)は種に翼のある実を落とすからだそうですが、ここでは果球のまま落下したのが多かったようです。自然にポロッと割れた実は3センチ弱くらいでほぐしてみると、中には褐色の種がまとまって入っていました。触るとべたべたとしたヤニが手についたので、嗅いでみると松ヤニを少しマイルドにしたような匂いでしたね。別名は沼杉と呼ばれる通り、根元が冠水する湿地では根が水中にあるため、呼吸するための気根を地面(水面)から伸ばすそうですが、ここでは普通の土地だったせいか気根は見当たりませんでしたね。ネットで調べるとラクウショウは中生代白亜紀末期に隕石の衝突により厳しい寒冷化が訪れて、地球上の殆どの樹木や恐竜などの生物が絶滅してしまった中でもラクウショウやメタセコイアは生き残った種だそうです。ちなみに中生代白亜紀は約 1億4550万年前から約 6550万年前までの期間。恐竜が生息してたジュラ紀はその前の約 5000万年間のこと。こんな途方も無い年代を想像してると目の前にある住宅ローンなんて些細なことに思ってしまいそうですね・・・たぶん。
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