カテゴリ: 自然 地域: 城南 記録者: きしやん (登録日: 2016/03/07 更新日: 2019/07/04)
今でこそ梅は一部は野生化してるほど身近な植物ですが、白梅は8世紀頃の奈良時代に中国から渡来した植物だそうです。とうぜん貴族達から珍しく貴重な植物として愛され、『万葉集』にはなんと122種も梅の歌が詠まれていたとか。一方の紅梅は少し?遅れて9世紀半ば頃に同じく中国から渡来し、色の華やかな紅梅は瞬く間に当時の人達の関心を集めてしまったそうです。「枕草子」では清少納言が「木の花は濃きも薄きも、紅梅」とほぼ言い切っているほどのファンだったみたいで、この傾向は「源氏物語」にも受け継がれているみたいですよ。ちなみに「馥郁(ふくいく)」とは良い香りを表す言葉ですが、和歌の世界では梅の香りと同義語でしょうか。梅の香りそのものは白梅のほうが強いそうですが、視覚的効果はなんといっても紅梅の華やかさに軍配が挙がります。ついでにいうと白梅紅梅とも実を付けますが、梅干しになるのは白梅で、紅梅は食用には不向きで専ら観賞用。今日は啓蟄(けいちつ)で二十四節季の第3節目になります。春の暖かさを感じて冬籠もりしてた虫が、穴から這い出してくるという意味ですが、実際に虫たちが活動し始めるのはもう少し先でしょうか。啓蟄だからというわけではないんでしょうが、この頃になると春の山菜がスーパーに並び始めます。「ふきのとう」「タラの芽」「わらび」などがお馴染みで、本来は自分で摂ってくるものなんでしょうが、僕的にはナチュラル指向すぎて酒肴にならないんですよねえ。。。
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