カテゴリ: 自然 地域: 篠山城跡周辺 記録者: きしやん (登録日: 2016/01/25 更新日: 2019/07/04)
今の季節は植物たちが暖かい春をじっと待つ冬芽の季節でもあります。今年は異常なまでのエルニーニョだとかで、積雪はおろかチラリとも降らないだろうとタカをくくってたら、先日は想定外の大雪に驚かされましたね。ぱっと見じゃコブシのそれと似てますが、ハクモクレンの冬芽です。おおむね3センチくらいの大きさで寒さや乾燥から花芽を守るため、フワフワとしたハリウッドスターのようなコートを着ています。この長い毛のコートを植物学上では「包(ほう)」と呼ぶそうですよ。暖かそうな羽毛に包まれて冬芽が膨らんでますが、なんと三枚重ね!!寒い冬を越すにしても、まあ〜なんと贅沢な・・・もしかして超寒がり?ネットで調べるとご覧のパックリと割れた焦げ茶色のピスタチオみたいなのが「芽鱗(めりん)」、絵筆の先みたいに柔らかい芽が「花芽(かが)」、その根元にスリッパの半分みたいなのが「葉芽(はが)」、さらに根元にある円形状の蓋みたいなのが「側芽(そくが)」で葉っぱの赤ちゃんみたいなものだとか。・・ということは、開花は4月なのでこの下にはもう1枚のコートを羽織っていることになります。ちなみにモクレンの蕾の先は必ず北を向くそうです。それはもう方向磁石のように正確で、別名が「コンパス・フラワー」だとか。他にもネコヤナギ、コブシなどがそうで、樹木の年輪よりウンと信頼性があるそうですよ。そのような樹木が身近にない私たちの手軽な方法としては太陽の動きなんでしょうが、曇りや雨の日だとダメですから俗っぽいところでは衛星アンテナや太陽光発電パネルの向きで「南」側を知ることになるのかなあ。。。
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