地域: 篠山 記録者: きしやん (登録日: 2017/06/06 更新日: 2019/07/04)
卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来鳴きて忍音もらす夏は来ぬ・・・と唱歌にある花がこのウツギです。 かっては夏の到来を知らせる歌でしたが、卯の花の垣根もあまり見られなくなった今ではピンと来ないでしょうね。この頃に降る少しまとまった雨のことを「はしり梅雨」、あるいは「卯の花腐し(くたし)」と呼ぶとかそうです。 「はしり=先駆け」なので、梅雨を先取りしたという意味かと。ちなみに「くたし」は古語の「くたす(腐す)」とことだそうです。つまりこの頃に咲くウツギ(空木)の花をダメにしてしまうほど降る雨だと。ネットで調べると空木の花が登場するのは万葉集からだそうですが、もっぱら色の表現として使われ香りには触れられていないそうです。それが古今和歌集になると花の香りが注目され、源氏物語になると「にほひ→匂い」と花の美しさ&芳香として扱われるようになったと。大豆から豆乳を搾った際の搾りかすを「オカラ」と呼ばずに卯の花(うのはな)と呼ぶことがありますが、これは「カラ」の語は空(から)に通じると嫌われたため、縁起をかついで白いオカラを卯の花に喩えたというのが通説のようです。おからは健康食品。 動脈硬化やダイエットにも効果がある。豆乳はそのまま飲んだり、豆腐にして使えるけど、おからはほぼ産業廃棄物に近いかと。そういえばウンと昔に同じ職場にいた豆腐店の息子がこんなことを言っていた。その昔、豆腐を作るときに大豆を搾るが、その搾り方によっておからの旨みの量が変わってくるのだと。 つまり最近は搾る機械の性能が高くて、搾れば搾るほどおからの味がどんどんと落ちてきているのだとか。つまり豆腐は旨くなったけど、おからは反対に不味くなったということなんだろうけど、やっぱり豆腐屋さんが自転車で巡回し水槽?でクジラみたいにプパプカ浮いてるのを一丁ずつ売ってた時代のほうが美味しかったように思えるんですよねえ。。。
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