地域: 篠山城跡周辺 記録者: きしやん (登録日: 2016/10/11 更新日: 2019/07/04)
近くの春日神社(黒岡)の例祭の頃になると宝石のような紫色の実をたわわに付けてくれます。漢字で書くと「小紫」ですが、これは通称紫式部(ムラサキシキブ)としてホームセンターなどで売られています。本物のムラサキシキブは実の数がもっと少なくて地味なんですが、こう命名したほうがカッコイイからでしょうね。なんたって大作家のお名前なんですから・・・それにしても「これって人工着色料を使ったんじゃない?」と言われそうなほど鮮やかで、なんだか子どものお菓子みたいに見えるかも。ネットで調べると小式部は実在する和泉式部の娘の「小式部内侍:ないし」さんのこと。補足すると小倉百人一首にある「大江山〜」を詠んだのが、ずばりこの方なんです。おまけに平安時代、一条天皇の中宮で紫式部さんと和泉式部さんは同僚同士。当時、小式部さんの母親の和泉式部さんは当代随一といわれた歌人であり、宮中では並ぶ者がないというほどの美貌だったとか。源氏物語が世に出たのは1008年ですから、もう1000年も前のこと。百人一首は当時最高の「恋の歌」を集めたもので、小式部さんの独壇場???史実にはない権力者のことも垣間見える日記もチラホラ。「私だって天下の道長さんに迫られたけど袖にしたのよ」っていうのも。なるほどこの紫色がますます宝石に見えてきましたね。。。
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