地域: 篠山市街地 記録者: きしやん (登録日: 2016/06/17 更新日: 2019/07/04)
雨に濡れていっそう鮮やかに青色が冴えるアジサイは梅雨を代表する花でしょう。およそ花は燦々と降り注ぐ太陽光のもとでその美しさを発揮しますが、紫陽花は梅雨時の重く雲がたれこめたた天気でもよく似合う唯一の花かと。不思議なことに紫陽花の花は万葉集に二首あるだけで、平安時代にはほぼ無いとか。なんでも古今集から新古今集までの八代集には、なんと紫陽花は一首もないそうです。梅雨の季節に欠かせない風物詩と言える紫陽花が、古典和歌の世界でこれほど不人気なのもちょっと(かなり?)不思議な気もします。色が変わりやすく、しかも実を結ばない紫陽花は「人を欺く不実なもの」の喩えになりやすかったのかも知れませんね。ちなみに多くの紫陽花には毒があるため食用はもちろん触れないほうが無難です。でも飲食店で刺身のツマのように、しばしば料理に添えられることもあり、うっかり食べた客が吐き気・目眩などの症状を起こしたという新聞記事もしましば見られますが、古くから漢方薬としても用いられてることから、一体どういう立ち位置?なんでしょうかねえ。花言葉は移り気、威張り屋、無情、冷酷、寛容、謙虚、団結など。とうぜん結婚式では避けられることの多い花ですが、最近では母の日でカーネーションの次に人気のある花だそうですよ。まあ〜花言葉は添えないで素直に謝意を表すのが無難かと。。。
このコーナーでは、市民の皆さんからの投稿写真を掲載しています。多くの皆さんからの投稿をお待ちしています。▼写真の投稿について