地域: 篠山城跡周辺 記録者: きしやん (登録日: 2016/01/18 更新日: 2019/07/04)
丹波地方ではこれから一年の中で最も寒い時期が始まります。特に今頃から2月中旬くらいまでがそうなんですが、今年は暖冬のせいか例年より2週間ほど早く梅のつぼみが膨らみ始めました。春を待つ心を大切にしてきた日本人は、古来より梅の花や香りを愛し、花が開くつぼみにも心を寄せてきました。和歌の世界では「梅蕾」と書いて”つぼみ”と詠むのはその現れかも知れませんね。結婚式や正月などの祝い事の定番ともいえる松竹梅ですが、日本独自の伝統ではなくて中国から伝わった文化のひとつだそうです。論語の中に出てくる「歳寒三友(さいかんさんゆう)」とは、『他の樹木が葉をすっかり落とした花枯れの厳寒期でも、松と竹は緑を絶やさずに寒さに耐え、梅は春に向かってどの花よりも開花する』ことから、厳冬期の三つの朋友としたとか。となると私たちがよく遭遇する食事や物事の格付けの松竹梅はどうなのだ?という素朴な疑問が沸いてくる。しかも一般的には松>竹>梅の順番で、梅はどうもチープな役割を押しつけられていることになる。ネットで調べるとその昔、寿司屋で一般的だった「特上・上・並」の価格設定を別の表現で表したのが始まりだそうですよ。つまり「特上!!」や「上!!」なら胸を張って注文できるけど、一番安い「並」とはちょっと体裁が悪くて言いにくい。 そこでどのランクでも気持ちよく注文できるように「松・竹・梅」に置き換えたのが始まりだそうです。まあ〜人の心理に配慮した粋なはからいということなんでしょうね。桜は花が咲き始めてもその後の気温が下がると”立ち止まる”ことがありますが、梅はいったん咲き始めるとペースダウンすることがあっても戻らないとか。早ければ3月初めには”特上”の梅の花を撮りにまた来るとしようか。。。
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