地域: 篠山城跡周辺 記録者: きしやん (登録日: 2015/07/16 更新日: 2019/07/04)
どんよりした梅雨空を吹き飛ばすような華やかなオレンジ色が印象的なヤブカンゾウ(藪萱草)です。似たような花に「ノカンゾウ」がありますが、こちらは八重の花なので、だんぜんゴージャスさが違います!ユリ科でニッコウキスゲの仲間だそうで、山野草の雑誌では「見てよし・食べてよし・薬効もある」というパーフェクトな野草なのだそうです。まあ〜食べ物が豊富な今は、誰も見向きもしませんが漢方薬として利尿薬、解熱薬として効果があるそうですね。ずっと咲いているように見えますが、毎日毎日、花が代替わりしているとか。別名はワスレナグサ(忘れ草)で、この花をジッと見ていると、あまりの美しさに嫌なことを忘れてしまうことから万葉集や古今和歌集、土佐日記でも登場するほどスピリチュアルの家元なのだそうですよ。・・で試しにしばらく眺めていましたが、当然のことながら効果ナシ。そもそもそんなに簡単に忘れ去ってしまって良いのか?今はすぐにでも忘れてしまいたいことでも、後々になれば「あぁ、あの頃はそうだったなあ・・」と懐かしく思い出す日もあるはず。もしかすると古人は「いつまでもクヨクヨと悩んでないで、この花が咲いてる間(一日くらい)で、さっさと忘れてしまいなさい」と、気持ちを切り替えるアイテムにしていたのかも知れませんね。
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