カテゴリ: 自然 地域: 篠山城跡周辺 記録者: きしやん (登録日: 2017/05/07 更新日: 2019/07/04)
マンションやビルの周り、道路の分離帯などでもお馴染みでしょうか。都市部などあまり環境が良くなさそうな場所でもお目にかかるということは、わりと逞しい植物の範疇になるんでしょうね。漢字で書くと「躑躅」ですが、なんとなく「躊躇」に似てるように思いませんか?躑躅を音読みにすると「てきちょく」で、ためらうと言うことだそうです。(漢検1級既出)この花の美しさに人が足を止めるので、この躑躅という字をそのまま当てはめたとか。ただネットで調べると「てきちょく」には「あがく、あしずりする」という意味で、「馬がこの花を食べると倒れてしまう」という馬酔木(あせび)が同じツツジ科なので、それを自戒させるために敢えて「躑躅」とした説もあるそうですよ。当時は科学的な解明もまた有効な解毒処方も無かったわけですから、庶民のうっかり防止のためということなんでしょうが、僕的にはこちらのほうがなんとなくしっくりきますね。ちなみにツツジやサツキの葉は、さわるとちょっとべたつき感がありますよね。これはツツジの甘い蜜を不用意に取らせないためだそうです。ツツジ曰く「この蜜は花粉の授粉者に”いつもご苦労さん”という感謝の意味で提供するものであって、受粉を手伝ってくれない昆虫たち(主に蟻)にはダメです。ちゃんと飛行能力があり、別の木に花粉を持って行ってくれる虫さん(主にハチ)にあげるものなんですよ」なんてとこかな。と、いうことは学校の帰り道に道端のツツジの花を取って、花の根元の甘い蜜を吸って帰った僕は、ツツジからすると、とんだ狼藉者だったことになるんでしょうか。。。
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