カテゴリ: 自然 地域: 篠山城跡周辺 記録者: きしやん (登録日: 2015/10/19 更新日: 2019/07/04)
今年はまだちょっと暖かい日もありますが、霜降の頃になるとタイマーが内蔵されてるんじゃないかと思うほど律儀に実をつけて楽しませてくれます。中国原産の樹木で、日本ではその実の色からタチバナモドキ、トキワサンザシ、カザンデマリなどと呼ばれますが、それらを纏めて『ピラカンサ』と。もっともポピュラーなのは真っ赤な実をつけるトキワサンザシ(常磐山査子)で、庭木や盆栽、生け花などにして果実を鑑賞するそうです。この一粒は直径8ミリの扁球形ですが、その鮮やかな橙色から橘(タチバナ=ミカンの古称)に似てることからこのように命名されたとか。でも個人的にはどう見ても柿のほうが似てると思うんですがねえ・・・中国名は「火棘(かきょく)」で、名前のとおり枝には鋭い棘(トゲ)があります。これだけ目立つと、さぞ上空の鳥たちに食べられてしまいそうですが、実際には餌が少なくなるクリスマスの頃にツグミやヒレンジャク、ジョウビタキが食べに来るくらいだそうです。霜降は二十四節季のひとつで、秋が一段と深まり、朝霜が見られる頃。朝晩の寒暖差が大きくなり、日照時間が短くなったことを実感させられる季節でもあります。この頃からコートや暖房器具などの冬支度が始まるかと。ちなみに今年の霜降は10月24日で、これより立冬までに吹く北風を「木枯らし」と呼ぶそうですよ。
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